Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
現在のホログラム表示には、(1)立体像の表示範囲が狭い、(2)立体像にランダムな強度分布であるスペックルノイズが発生するといった問題がある。本研究では、ホログラム表示に位相モザイク構造を導入して周期的な空間変調を非周期化することで、立体像の表示範囲を拡大する。さらに、複数の位相モザイク構造を用いて、ホログラム表示のインコヒーレント化を図り、スペックル除去を実現する。本研究は、従来の常識を覆す非周期空間変調を用いたホログラム表示を、その実用化を阻んでいる表示範囲拡大と立体像の明るさの間のトレードオフの関係を位相モザイク構造により打破し、電子的なホログラム表示を実用化に向けて前進させるものである。