Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
2018年インドネシア・スラウェシ島地震で発生したPalu市の大規模地盤流動は、超緩斜面地盤で数百m~1km以上の流動が複数個所で発生し、2000人を超える死者を出した。この地盤災害は世界的にも稀であり、同様の壊滅的な地盤流動の可能性を有する地域の比定とリスクの検討は危機管理上非常に需要である。本研究では、被災地調査に基づく知見と室内実験および数値解析により、地震時における地盤流動の発生条件を整理する。また、GISによる広域的な分析により、被災地と整合する地形・地盤条件を有する地域の比定を目指すと共に、詳細なフィールド調査を通じて将来的に発生し得る地震を考慮した被害予測と対策の道筋を示す。