Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
日常生活に身近な樹木の倒木被害を未然に防ぐにためには、樹木内部に生じた空洞をいち早く検知して対策を施す必要がある。通常、樹木医などが打音検査、音波検査、ガンマ線診断などを用いてこれらの業務を行うが、樹木を傷付けてしまう事や大木での診断が難しいことが課題である。本研究では、物質に対して高い透過力を持つ宇宙線ミューオンを利用したイメージング技術(宇宙線イメージング)により完全非破壊で直径10mを超える樹木の内部を一度に可視化する革新的な樹木内部診断法を提案する。提案技術が実現すれば、街路樹やご神木などの内部状態を傷付けずに調べられるため、樹木の管理方法を一新する可能性がある。