Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
金属の電解は、材料工学の上流に位置する基盤技術である。非鉄金属を代表する銅も、製錬の最終工程で電解を使っている。近年は、有価金属を含むリサイクル原料が銅製錬へ積極的に投入されるなど、銅製錬は単なる銅の生産に加え、非鉄金属の資源循環において下流(静脈)を上流(動脈)へとつなぐ重要なスキームを担う。本研究は、その銅製錬を高速化して資源循環を促進するため、平板型の電極(陽極と陰極)を使う現行の電極デザインの抜本的な変革に挑戦する。電解液中のイオンの移動を促進して高い電流密度での電解を実現するため、回転円柱電極を使った新しい陽極システムを設計し、その適用性をシミュレーションと実験の両面から探る。