Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
フラーレン数個(~10個程度)を電極間に連ねて、フラーレン間を繋ぐ結合ボンドの“特定個所の結合・切断”を電極からの電流注入で誘起し、電気伝導の揺らぎを抽出する研究を推進する。隣接フラーレン間ボンドの結合・切断を、C60バルクの平均値ではなく、個々の振る舞いとして検出できる。異方性フラーレンC70や、フラーレン殻内に原子や分子を内包したフラーレンでの比較で応答モデルを構築し、結合反応の安定性や反応速度を推量する。構造依存の反応比較で、“最小エネルギーで動作する極限小の分子間結合1つで生じる伝導スイッチ”の化学基盤と技術が開拓できる。