Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
10nmの極小サイズでも発光して量子センサとして高感度計測が可能な蛍光ナノダイヤモンド(FND)と走査電子顕微鏡を組み合わせることにより、電気伝導度や温度など複数の物性情報を高い空間分解能で効率的に測定できる多階層物性顕微鏡を開発する。具体的には、FNDをプローブとして試料表面に塗布し、そのカソードルミネッセンス(CL)を測定することで、試料との間の蛍光共鳴エネルギー移動などによるCLの変化を利用して電気伝導等の物性を可視化する。測定に時間がかかる走査プローブ顕微鏡と異なり、電子線を高速に広範囲に走査することで、マクロスケールにおける物性の画像化が簡便に行える新規技術となる。