Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
ナノ構造における電子や光の振る舞いの理解に比べ、フォノンの振る舞いの体系的な理解が遅れているとの指摘がある。構造的に安定したナノ構造の作製と広い温度範囲での精度の良い熱伝導度の計測が難しいことが要因と考えられる。ナノ構造における熱の輸送について、フォノンによる寄与がどのようになるかは、古くから議論の対象となってきた。金属の種類や構造によってはフォノンの寄与が無視できないことが指摘されており、基礎学理的な興味に加え、熱電変換素子の開発にブレークスルーをもたらす可能性がある。