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Synthesis of Isolable Compounds Featuring a Pi-type C-C Single Bond

Research Project

Project/Area Number 23K17910
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Medium-sized Section 33:Organic chemistry and related fields
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

岩本 武明  東北大学, 理学研究科, 教授 (70302081)

Project Period (FY) 2023-06-30 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Keywordsπ電子系 / 高歪み化合物
Outline of Research at the Start

本研究では単離可能なπ型ケイ素-ケイ素単結合化合物の分子設計と合成戦略を用いて、高度に歪んだ炭素-炭素二重結合をもつ化合物を合成する。そして、この化合物の炭素-炭素二重結合に対する付加によりπ型炭素-炭素単結合をもつ化合物を合成する。分子構造の解析および種々の反応を行い、合成した化合物のπ電子系としての特徴を明らかにする。

Outline of Annual Research Achievements

π結合は有機分子に多様な構造、反応性と機能を付与する重要な化学結合である。本研究では、これまでに安定に合成された例のない、π結合のみから構成される炭素-炭素結合(π型C-C単結合)を持つ化合物に着目し、今年度はその化合物を合成する上で重要な前駆体になる1,4-ジシラブタトリエンの合成条件の最適化を行った。その結果、1,4-ジシラブタトリエンの前駆体の合成スケールを従来の約3倍に向上させることを達成し、1,4-ジシラブタトリエンの前駆体をグラムスケールで合成することに成功した。続いて、合成した1,4-ジシラブタトリエンの前駆体を1,4-ジシラブタトリエンへ変換させる反応条件を精査し、反応に用いる還元剤を最適化することで1,4-ジシラブタトリエンの収率を従来の17%から42%まで向上させた。これにより100 mg単位で1,4-ジシラブタトリエンを合成することが可能になった。合成した1,4-ジシラブタトリエンを用いて、この化合物の詳細な紫外吸収スペクトル測定し、吸収の末端が800nm付近まで伸びていることを見出した。さらにこの化合物がエタノールと反応し、エタノールが1,4-ジシラブタトリエン部分に1,4付加することを見出した。更に合成した1,4-ジシラブタトリエンをビシクロ[1.1.0]ブト-1(3)-エン誘導体へ光反応で変換させる条件を精査し、高強度のLED光を用いて照射波長を最適化することで、反応時間を大幅に短縮させることに成功した。このビシクロ[1.1.0]ブト-1(3)-エン誘導体は本研究で着目するπ型C-C単結合を持つ化合物を合成する上で重要な化合物であり、今後研究を進める上で十分な量を合成する方法を確立させた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究で着目するπ型C-C単結合を持つ化合物の有望な前駆体として、ビシクロ[1.1.0]ブト-1(3)-エン誘導体の高収率合成法を確立させた。この化合物は多段階で合成する必要があるため、反応条件の最適化には時間を要したが、順調に本研究を進められていると考えている。

Strategy for Future Research Activity

今年度確立させた合成法を用いてビシクロ[1.1.0]ブト-1(3)-エン誘導体を合成し、その構造の詳細を各種分光学的測定や反応などから明らかにする。続いてこの化合物の橋頭位間炭素-炭素二重結合への付加反応や還元反応により、π型C-C単結合をもつと期待されるビシクロ[1.1.0]ブタン誘導体を合成する。この化合物の橋頭位間結合の電子状態を明らかにする。特にπ電子系に電子的摂動を与える官能基を持つ誘導体を合成し、分子構造や酸化還元特性などの基本的性質を解明する。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-07-04   Modified: 2024-12-25  

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