Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
キラルな光である円偏光(CPL)が、高輝度液晶ディスプレイの光源や新たな光情報通信の基盤技術として注目される中、「円偏光発光材料としての低分子有機化合物」の開発が強く求められている。本申請研究では、適度な可動性を有するジベンゾヘテロール類のπ-π相互作用を優れた円偏光発光特性創出の戦略として、ヘテロ芳香環により構築される軸不斉テルアリール化合物の不斉合成とキロプティカル特性の系統的評価を目的とする。具体的には、アリール基として酸素、硫黄、窒素、ケイ素などのヘテロ原子を有するジベンゾヘテロールを選択し、軸不斉化合物における光機能性を評価する。