Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
シロキサン結合(Si-O-Si)からなるシリコーン樹脂は耐熱性・耐候性・絶縁性などに優れることから、幅広い分野で利用されている。本研究では、直径数ナノメートルのメソ細孔を有するシリカナノ粒子(MSN)とポリジメチルシロキサン(PDMS)をナノレベルで混合し、メソ孔内部までPDMSを貫通させることで、従来のシリコーン樹脂よりも強度の高い“物理架橋型”シリコーン樹脂を創出することを目的とする。粒径、細孔径、細孔構造、表面の親疎水性が精密制御されたMSNを合成し、分子量や末端基の異なるPDMSとの複合化を行い、構造・物性評価により設計指針を確立する。