Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
光合成において大気中のCO2を固定化する反応を触媒する酵素ルビスコは、常温で補酵素を用いることなくCO2を基質RuBPに取り込む反応を触媒する。この反応は、実用的なCO2固定化反応を考える上で大変魅力的であり、基質をRuBP以外へと拡張できれば、CO2を炭素源とした有用分子の生産が可能になる。しかしながら、これまで生体内ではRuBP以外の基質へのルビスコによるCO2導入反応は報告されていない。本研究では、ルビスコの活性中心の三次元構造と反応機構に注目して、基質結合場の形状を変化させたルビスコ変異体を作製し、その結合場の形状に適合するRuBP誘導体を新たな基質とするCO2導入反応の開拓に挑む。