Project/Area Number |
23K18088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 43:Biology at molecular to cellular levels, and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 亜希子 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (00868565)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | RNA修飾 / COVID-19 / ワクチン / 代謝 / COVID19 |
Outline of Research at the Start |
COVID-19ワクチンは史上初めて臨床応用された修飾mRNAワクチンであり、タンパク質翻訳向上と自然免疫回避のためにRNA修飾が付与されている。修飾RNA医薬は今後確実に発展するモダリティである一方、体内にはかつてない量の修飾RNAが取り込まれ、分解後の修飾塩基が体内を循環することになる。このとき液性因子の観点から機能解析が一次・二次効果を評価する上で重要な視点となるが 、これまで研究が全く行われていない。本研究により従来にない視点から次世代核酸医薬を検討するこで、と副作用の少ない次世代RNA創薬へ向けた挑戦的な基盤構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は研究計画に基づきRNA修飾由来の液性因子が及ぼしうる免疫活性について、マクロファージやT細胞をモデル細胞として、新たな受容体スクリーニング系を立ち上げて実施した(SEAPorter assayほか)。その結果、複数の免疫活性を持つ液性因子を同定した。 さらに、RNA修飾由来の液性因子の受容体を介する樹状細胞の分化能に対する影響をFACSを用いて解析した。その結果、ワクチンに現在用いられている修飾由来の液性因子による変動は認められなかった。更に、ワクチンに用いられる修飾-受容体のin silico解析により浮かび上がったアミノ酸残基の変異体を作成することでこの残基が結合に必須であることを同定した。さらにはsiRNAを用い、qPCRと上清およびtotal RNAの酵素分解による質量分析この修飾の分解に関するスクリーニングを行い、分解の責任酵素の一つを同定した。今後はこの酵素のノックアウト細胞作成やタンパク質精製によるin vitro反応を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
受容体活性化、あるいはT細胞活性化のスクリーニング系の立ち上げがスムーズに進展し、スクリーニングを通じて活性を持つ修飾ヌクレオシドが同定されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
ワクチンに用いられるRNA修飾の分解機構の同定のため、Hisタグシステムにより候補となるタンパク質を精製し、in vitroによる直接的な反応系の構築を行う。現行で用いられている修飾以外の修飾についても、タンパク質翻訳、免疫活性、および受容体活性を調べ、次世代のRNA医薬創生に向けて知見を構築する。
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