Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
がん細胞を用いた研究から、微小管上で形成された核膜孔の少ない微小核中では染色体が複数の断片に切断され、ランダムに再結合する染色体の大規模再編が起こることが知られている。このような大規模再編はヒトの先天性疾患や哺乳類の種分化にも寄与することが示唆されているが、適切な実験系がなく検証されていない。本研究では、研究代表者が最近見出した「染色体運搬キネシンKid/KIF22の変異体を発現した細胞では高効率に微小管上で微小核ができる」という知見を発展させ、マウス初期胚に一過的に高効率で核膜孔の少ない微小核を作らせたのち、胚操作技術を駆使して微小核内で染色体大規模改変が起こるかを検証する。