Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
生体内には無数の脂質分子が存在しており、近年脂質の量だけではなく「質」の違い・多様性が様々な生命現象に関わっていることが明らかになってきている。しかしながら、聴覚器である内耳については、脂肪酸の質の重要性どころか、実際の脂肪酸組成そのものすら不明であり、脂肪酸研究における未踏の領域である。本研究では、音の感知における脂肪酸の種類・特性の意義つまり脂肪酸クオリティの意義に迫ることを目的とする。レポーターマウスやリピドミクスにより内耳構成細胞の脂肪酸特性つまり内耳脂肪酸クオリティを明らかにし、さらに遺伝子改変マウスを用いて、内耳脂肪酸クオリティが実際に聴覚機能に重要であるかを検証する。