Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
多細胞生物の腸管には多種多様な細菌が棲みつき多彩な生理機能を発揮している。例えば、腸内細菌の中には宿主の寿命に好影響もしくは悪影響を与えるものが存在すると示唆されている。研究代表者は、寿命が2ヶ月程度と短く、腸内細菌の多様性が低いショウジョウバエを用い、無菌化方法や飼育装置と方法を改良し、完全な無菌ハエを何世代にもわたって維持することに成功した。そこで、無菌ハエと通常飼育のハエについて寿命を調べた。通常飼育ハエについてはメスとオスで寿命の違いはなかった。驚いたことに、無菌ハエでは、メスのみで寿命が顕著に延伸していた。そこで、なぜメスの寿命だけが腸内細菌の影響を受けるのか明らかにする。