Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
細胞が機械刺激を感知すると、細胞質基質にカルシウムイオン (Ca2+) が流入し、下流の情報伝達経路が制御される。本研究は、植物細胞において機械刺激を受容する構造や、Ca2+がどこから細胞質基質に流入し、どのように隣接細胞に伝搬するのかについて解明することを目的とする。そのために、熱や化学反応をともなわずに機械刺激を集光点に与えることができる近赤外フェムト秒レーザーをコンピューター合成ホログラムを介して生きたヒメツリガネゴケ細胞内の微小領域に集光させて機械刺激を与え、Ca2+の流入と伝搬を高速・高解像度で観察する。さらに、機械刺激受容・Ca2+伝搬関連遺伝子の変異株を作出し、Ca2+の流入と伝搬の表現型を観察する。