Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
1つのニューロンは、多様な分子発現、活動、形態を示す数千個にも及ぶシナプスを介して他のニューロンからの入力を受け、それらを細胞内にて統合した後に、出力を行う。この入力から出力に至る情報処理過程を知るためには、個々のシナプスの分子発現、活動、形態の網羅的情報、いわば「シナプトーム」の理解が必要である。本研究は、ゲノム編集に基づく単一ニューロン分子標識技術と、脳組織内における蛍光ビーズを介したシグナルキャリブレーションによって、個々のシナプスにおける分子発現を、分子の種類や脳部位、時間、動物個体に依らず、定量的、経時的かつ網羅的に観察する「動的シナプトミクス解析」の実現を目指す。