Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
薬物は、薬物がその標的にどれだけ強く結合するかだけでなく、薬物がその標的にどれだけ長く結合し続けるかが重要である事が分かってきた。この標的に対する結合滞在時間を「レジデンスタイム」と言う。しかし、どのような分子・構造単位・要因がレジデンスタイムに影響を与えるのかはよくわかっておらず、論理的に薬物と標的のレジデンスタイムを制御する事はほとんどできていない。そこで、革新的な薬理活性物質の創出を可能とするレジデンスタイムの概念を付与した分子設計を提示すべく、「レジデンスタイム制御構造要素探索とその制御による薬物設計理論の提唱」を目指す。