Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
小児喘息の多くはアレルギー性の炎症によって気道狭窄が起こり、炎症が持続すると、発作の起こりやすい状態が慢性化する。一旦慢性化すると、アレルゲンの侵入、タバコの煙、ストレスなどで激しく咳き込む発作が起こる。一方近年、成人の喘息も増加しており、アレルゲンが特定できない非アトピー型喘息と言われる。小児喘息ではIgE高値となるが、成人型ではIgEが増えないことも多く、既存の抗IgE療法等の効果は十分ではない。本研究では、独自開発した抗糖鎖抗体を用いて、小児喘息および非アトピー型喘息に共通する好酸球浸潤を阻害することにより、喘息の原因となる気道の慢性炎症を根本治療する新規治療法開発を目指している。