Project/Area Number |
23K18188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 47:Pharmaceutical sciences and related fields
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
仲矢 道雄 九州大学, 薬学研究院, 准教授 (80464387)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | 筋線維芽細胞 |
Outline of Research at the Start |
線維化とは、コラーゲン等の細胞外マトリックス蛋白質が筋線維芽細胞によって過剰産生され、組織に蓄積された状態である。筋線維芽細胞は、主に組織に常在する線維芽細胞から分化して生じるが、生体内で線維芽細胞へ戻ることはほぼない。それは筋線維芽細胞の分化を維持するメカニズムが存在するためである。しかしながらこれまで、そのメカニズムは不明な点が多い。我々は、神経のシナプス形成に重要な受容体が、分化に伴って筋線維芽細胞に発現し、筋線維芽細胞同士の相互作用(筋線維芽細胞シナプス)を通じて、筋線維芽細胞の分化維持に寄与する可能性を見出した。そこで本研究ではこの筋線維芽細胞シナプスの形成メカニズム解明に挑む。
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Outline of Annual Research Achievements |
線維芽細胞は、コラーゲン等の細胞外マトリックス蛋白質を組織内に適量産生し、組織が適切な弾性を持つこと等に貢献している。組織に炎症がおこると、線維芽細胞から分化した筋線維芽細胞が、コラーゲンを過剰に産生するように分化する。線維化組織においては筋線維芽細胞の分化状態、コラーゲン等産生能を維持するメカニズムが存在すると考えられている。しかしながら、そのメカニズムはこれまでほとんど明らかになっていない。そのような中我々は、筋線維芽細胞同士の細胞間相互作用が、筋線維芽細胞の分化、コラーゲン産生能の維持に寄与する可能性を世界に先駆けて見出した。そしてその細胞間相互作用を担う可能性のある分子を同定した。本年度は、その分子をマウス心臓および肺から単離した筋線維芽細胞においてノックダウンしたところ、コラーゲン産生能が有意に低下することが明らかとなった。従って、この分子は筋線維芽細胞の分化、コラーゲン産生能の維持に寄与すると考えられた。そこで、この分子のノックアウトマウスおよびこの分子の発現を蛍光タンパク質によりモニターできるマウスの開発に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書通りにほぼ実験が進捗したため。
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Strategy for Future Research Activity |
作成したこの分子のノックアウトマウスに心臓の線維化誘導を行い、線維化の程度が減弱するかを検討する。さらにこのノックアウトマウスに免疫を行い、この分子の細胞外ドメインに対する抗体を取得する。
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