Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
特発性拡張型心筋症(DCM)は、心筋収縮不全と心室内腔の拡張を特徴とし、根本的治療が心移植しかない難病である。実臨床では慢性心不全に対するSGLT2阻害薬の投与が始まっているが、その心保護作用の機序は不明である。本研究では、代表者が開発した、心房細動を併発するDCMの病態をよく再現する遺伝子改変DCMモデルマウスを利用し、関連する分子の同定とその遺伝子改変動物作製による機能の検証、およびモデルマウスに対する各種SGLT2阻害薬の効果の比較検証により、RBM20変異DCMの病態発現機構を解明すると共に、慢性心不全の新たな創薬標的分子を探索することを目的とする。