Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
多くのがん腫に腫瘍内細菌が存在するとともに、腫瘍内細菌が腫瘍細胞とともに転移することがわかってきた。腫瘍内細菌が転移におよぼす影響については、実験レベルではエビデンスが蓄積しつつあるが、臨床レベルの知見は乏しい。本研究では、組織切片上で腫瘍内細菌と遺伝子発現を可視化して、転移を誘導する腫瘍内細菌とその機序を同定する。さらに、全身の組織を調べ、同定した細菌の体内分布や由来、がん細菌ネットワークにおける位置づけを明らかにする。本研究を達成することにより、転移性がんの細菌標的治療戦略に応用できる礎を築くとともに、腫瘍の転移機構の解明に貢献したい。