Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
神経変性疾患における核内封入体は病態の本質と密接に関わっているが,実際に核内封入体を有する細胞の割合は少なく,少数の異常細胞から重度の脳機能障害に至る機序は不明である.本研究ではまず,新規の核酸標識法を導入したscRNA-seqにより,従来の方法では不可能であった核内封入体陽性細胞の細胞クラスターを定義する。次に,scRNA-seqデータにリガンド・レセプターデータベースを統合して,核内封入体陽性細胞を中心とした細胞間コミュニケーションとそれに対応するシグナル経路を推定する。これにより,少数の異常細胞が正常な脳機能ネットワークを障害する機序を,細胞構築および分子ネットワークレベルで解明する.