Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
慢性腎臓病では心血管病リスクが非常に高いが、その分子機序は十分に解明されていない。我々はこれまでRNA修飾とその意義について研究を進め、修飾ヌクレオシドが多彩な生理的・病態生理的意義を有することを明らかにした。修飾核酸は尿中に多く排泄されるため、腎不全ではその血中濃度が増加する。そこで、血中に異常高値となった修飾ヌクレオシドが心血管系に障害を与える可能性を考えた。本研究は、腎不全での修飾ヌクレオシド上昇が心血管病リスクを上昇させるという新規心腎連関仮説を検証し、さらにRNA修飾病という新たな疾患概念を提唱するとともに、心腎連関の分子機序に迫る研究であり、極めて独創的かつ挑戦的研究といえる。