Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
老化細胞は細胞周期を開始する経路が不可逆的に阻害されているため増殖することができないとされているが、そこにはスペクトラム(老化の程度)があり、僅かに自己複製能を残した状態では、静止期癌幹細胞様の動態を示す可能性もあり、両者の接点については検討すべき点は少なくない。本研究では、まずこれまでに開発してきた癌幹細胞モデルマウスで、シングルセル遺伝子発現解析を終えたデータを使って、癌幹細胞側のフィルターから老化細胞の存在を検討することを考えた。腫瘍のステム性を濃縮したPDX由来のスフェロイドを用いることで治療誘導性の老化細胞と癌幹細胞を同時にシングルセル解析で分析でき、両者の関係性を捉える。