Project/Area Number |
23K18352
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 57:Oral science and related fields
|
Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
隅田 由香 (岩倉由香) 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (10361693)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近井 学 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (60758431)
井野 秀一 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (70250511)
谷川 千尋 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70423142)
西脇 恵子 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (20398879)
|
Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | 母音 / フォルマント分析 / 発語明瞭度 / 機械学習 / 発音自動評価システム |
Outline of Research at the Start |
本課題では,母音のフォルマント分析の自動化と,その他の特徴変量の抽出にチャレンジする.そして,あいうえおの5母音を入力するだけで,発語能力を0から100点で表示できる装置の開発・社会実装することを目指している.本課題での取り組みの成功は,被験音が少なく患者負担が軽減できる発語能力評価装置の成功を意味する.簡便に使用できる発語能力評価装置の開発は,各種の治療効果を客観的に即時で測ることができるようになり,本邦の診療技術の向上に繋がるばかりでなく,日本語以外の外国語にも汎用可能な発音自動評価システムに繋がる可能性を秘めている.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では,母音のフォルマント分析の自動化と,その他の特徴変量の抽出にチャレンジする.そして,あいうえおの5母音を入力で,発語能力を0から100点で表示できる装置の開発・社会実装することを目指す.本課題での取り組みの成功は,被験音が少なく患者負担が軽減できる発語能力評価を可能とする.簡便に使用できる発語能力評価装置の開発は,各種の治療効果を客観的に即時評価できるようになり,本邦の診療技術の向上に繋がるばかりでなく,日本語以外の外国語にも汎用可能な発音自動評価システムに繋がる可能性を秘めている. 今期は責任者隅田が日本歯科大学に移籍となったことを受け,研究環境の整備を行った.日本歯科大学附属病院にて言語治療を受けた方の評価のために実施された発語明瞭度検査と日本語5母音の発声データを研究媒体として使用できるよう,倫理申請書類を作成し,倫理委員会による審査をうけ,承認を得た.(倫理承認番号:NDUT2023-22)本研究内容はオプトアウト形式のため,日本歯科大学附属病院HPへの掲載も行った.上記の倫理審査の承認を得た上で,以下を実施した.1.言語治療外来にてデータの整理を行い,80データの収集を完了した.2.フォルマント解析には今後のアプリケーションの作成を鑑みPraat上にて実施する.そのため,Python上でPraatを動作させ,第1フォルマントから第4フォルマントまで算出できるように,Python内でPraatを取り扱えるソースコードを作成した.これにより,音声データを入力すると,時系列のフォルマントデータを出力することが可能となった.3.本音声評価の手法を用いて顔面エピテーゼ使用による発音改善の症例報告を発表した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究責任者が,6月に日本歯科大学に移籍したのちに採択が決定したため,種々の研究環境整備が必要となった.特に,研究実施場所を東京医科歯科大学から日本歯科大学に移して実施できるよう,日本歯科大学の倫理委員会に研究倫理書類を提出し,日本歯科大学附属病院にて言語治療実施の際,その方の発語能力を評価する目的で行われる発語明瞭度検査と日本語5母音の発声データを研究媒体として使用を目的とする研究全体の倫理承認を得るところから開始する必要があった.
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度では.更なるデータ数の確保と解析を行っていく. つまり,データ追加を行ったうえで,令和5年度に構築したスクリプトを用いて各音声のフォルマントデータを抽出する.そしてディープラーニングにより大量のデータを学習させることで,発語明瞭度との関連を明らかにし,臨床現場に,即時に5母音から発語明瞭度を導くアプリケーションを作成する.
|