Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
大麻は、広く使用されている乱用薬物であるが、近年、大麻関連物質が慢性疼痛の緩和や難治性てんかんに有効である等の報告がなされ、医療応用が今後広がると考えられる。今回の計画は以下の通り。高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法を用いた一斉分析を開発し、大麻に含まれる微量活性成分の抽出と同定を行う。次に、培養細胞を用いた細胞生存率の評価やメタボロミクス解析などで、毒性が低く有用な生理活性を有する可能性のある化合物を選択する。さらに、動物実験により、異常行動の惹起が少なく、有用性が期待できる化合物を個体レベルで評価し、最終的に毒性評価、薬理作用及び有効性評価の多面的プラットフォームを構築する。