Project/Area Number |
23K18393
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 58:Society medicine, nursing, and related fields
|
Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
樋口 幸 (石川幸) 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (10567209)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 博文 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 主任研究員 (70443546)
|
Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
|
Keywords | 胎脂 / 新生児 / 皮膚バリア機能 / バイオマーカー / 新生児皮膚トラブル / 予測バイオマーカー / 網羅的メタボローム解析 |
Outline of Research at the Start |
新生児の皮膚を覆っている「胎脂」は、未熟な皮膚バリア機能を補い、胎外生活への適応や外界の様々な刺激から体を保護する役割を果たしている。そのため、経皮感作やアレルギー予防の面からも重要視されている。しかし、胎脂に関する研究報告は脂質の構成成分に関する基礎的研究にとどまっている。胎脂の構成成分と皮膚影響について研究し、皮膚障害のバイオマーカーを推定することは、予防的スキンケアの視点からも非常に重要である。 そのため本研究は、網羅的メタボローム解析により胎脂の構成成分を詳細に分析し、現時点で全く着手されていない新生児の皮膚障害を予測するバイオマーカーの探索を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、網羅的メタボローム解析により胎脂の構成成分を詳細に分析し、新生児の皮膚状態への影響について検討すること、さらに新生児の皮膚障害を予測するバイオマーカーの探索を行うことである。 2023年度は、まず胎脂の構成成分のメタボローム解析を行うために、質量分析計(GC/MS/MS)を用いて、脂質およびタンパク質について網羅的に分析する方法を確立した。次に、新生児を対象とした調査に関する研究計画について倫理委員会の承認を受けた後、調査を開始している。現在、対象のリクルートならびに胎脂の採取、新生児の皮膚所見の観察、皮膚バリア機能および皮膚内部の炎症反応について測定している。 今後、予定対象者数に達するまで調査を継続する。その後①胎脂の網羅的メタボローム解析、②新生児の皮膚所見の観察、皮膚バリア機能および皮膚内部の炎症反応の評価について結果を統合し、③皮膚障害バイオマーカーの推定について検討する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023~2024年度全体の研究計画では、正常経過をたどる新生児60名を対象としている。 調査対象者のリクルートは予定より少し遅れての開始となったが、調査施設の分娩予定数から換算すると、おおよそ当初予定した8月までには調査終了する予定である。また、胎脂のメタボローム解析および皮膚内部の炎症炎症性サイトカインの測定方法についても確立したため、おおむね順調に進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に開始している調査を予定対象数に達するまで継続して実施する。8月頃までには予定対象者数に達する見込みであるため、その後速やかに胎脂の構成成分と新生児の皮膚バリア機能と皮膚組織に与える影響について分析し、新生児の皮膚障害を予測あるいは予防のためのバイオマーカーの探索を行う。
|