Project/Area Number |
23K18407
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 58:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
古宮 栄利子 順天堂大学, 大学院医学研究科, 助教 (90647009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高森 建二 順天堂大学, 医学部, 特任教授 (40053144)
冨永 光俊 順天堂大学, 大学院医学研究科, 先任准教授 (50468592)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | かゆみ / かゆみ過敏 / アロネーシス / 加齢 / 末梢神経 |
Outline of Research at the Start |
人は高齢になると、温冷覚や触覚、痛覚など、多くの感覚を感じにくくなる。しかし、何故か「かゆみ」だけは、訴えが増加する。またそれには、明らかな皮膚炎を伴う症例に加え、一見”正常な”皮膚所見の例も多数存在し、その多くが既存の抗炎症性かゆみ薬(抗ヒスタミン薬ほか)に難治性である。そこで申請者は、「なぜ他の感覚を感じにくい高齢者で、かゆみのみが頻発するのか? 」「一見正常な加齢皮膚でのかゆみの原因は何か?」という謎を明らかにするべく、加齢によるかゆみ誘発メカニズムの解明に挑む。
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Outline of Annual Research Achievements |
人は高齢になると、温冷覚や触覚、痛覚など、多くの感覚を感じにくくなる。しかし、何故か「かゆみ」だけは、訴えが増加する。またそれには、明らかな皮膚炎を伴う症例に加え、一見”正常な”皮膚所見の例も多数存在し、その多くが既存の抗炎症性かゆみ薬(抗ヒスタミン薬ほか)に難治性である。 そこで研究代表者は、「なぜ他の感覚を感じにくい高齢者で、かゆみのみが頻発するのか? 」「一見正常な加齢皮膚でのかゆみの原因は何か?」という謎を明らかにするべく、本研究を開始した。1年目は、高齢者の「一見正常な加齢皮膚でのかゆみ」の評価系を、高齢マウスを用いて確立した。 これまで高齢者のかゆみの原因には、皮膚の乾燥による肌荒れ (ドライスキン) が良く知られているが、高齢マウスの皮膚状態を観察したところ、(当然ながら) 明らかな炎症は観察されない”正常な”皮膚所見であるのに加えて、必ずしも乾燥状態とは言えない状態にあることが明らかになった。次に高齢マウスにおいて、自発的掻き行動によって顕される自発的(化学的)かゆみと、機械的刺激によって引き起こされる機械的アかゆみを評価したところ、高齢マウスにおいては機械的アロネーシス(知覚過敏現象のひとつで、通常は侵襲性のない機械刺激をかゆみと感じる現象)の亢進が観察された。 これらの結果から、高齢マウスにおいては機械的アロネーシスモデルが、「一見正常な加齢皮膚でのかゆみ」の評価指標になるという知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「一見正常な加齢皮膚でのかゆみ」の評価指標になる動物モデルが確立できたと考えられるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、今年度に確立した動物モデルによる加齢によるかゆみモデルを用いて、本譜で抗かゆみ薬として使用されている薬剤を投与し、その効果を評価するとともに、加齢によるかゆみの原因や誘発機序を明らかにしていく。
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