Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
ストレスによる依存性薬物への欲求増大が依存症治療を困難にしているが、その機序には不明な点が多い。一方、運動により筋肉から遊離される内在性因子群のミオカインは薬物欲求を抑制できる可能性がある。ミオカインの一つのアイリシンは脳に移行し、細胞接着分子インテグリンに結合する。また、インテグリンの活性化はシナプス伝達を調節する。これらの知見から、運動により遊離されたアイリシンがシナプス伝達を調節し、依存関連脳領域の活動抑制を介して薬物欲求を抑制する可能性が考えられる。本研究では、融合的研究手法でこの仮説を検証し、新規治療薬の創製を目指す。