Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
近年、「心」の感覚について「内受容感覚」という表現が用いられている。この感覚は、人間における感情の本質的な根源であるとされる一方で、その鋭敏さが外界の刺激に対する反応性の高さ(知覚力)と関連することが知られている。そこで本研究では、内受容感覚の指標の一つである心拍誘発脳電位に焦点を当て、その科学的検証を試みる。本研究は「内受容感覚、知覚力、リアルタイムフィードバック」という異なる研究要素を組み合わせた、いわば未開拓の研究領域と言える。しかしながら、内受容感覚と知覚力との関連性が明らかになれば、リハビリテーション分野やスポーツ分野などの学術体系を大きく変革させるほどの研究に発展する可能性が高い。