Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、世界の各地におけるヴァイオリン奏法に関するデータセット(映像・音声を含めたアーカイブデータ)を作り、楽器奏法に関する文化横断的指標の探索的研究を行うものである。近年、歌に関する比較研究は定量的分析が行われるまでに発展したが、楽器奏法に関する研究は個別地域の事例研究にとどまっている。本研究では、先行研究によって世界の広範な地域で民族楽器として根付くことが明らかになってきたヴァイオリンを対象とし、歌の比較研究の成果を踏まえた文化横断的な事例研究を行う。奏法という「人と楽器の関係性」に注目した視点によって、楽器の分類にとどまっていた比較研究を前進させることを目指す。