Project/Area Number |
23K18651
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0102:Literature, linguistics, and related fields
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宋 新亜 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 招へい研究員 (50984506)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 中国近代文学 / 郁達夫 / 日本中国人留学生 / センチメンタル文学 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、中国近代センチメンタル文学を、日中比較文学や文学史研究、思想史研究の手法を用いて再検討し、センチメンタル文学の系譜を解明するものである。具体的には、郁達夫文学の影響を受けた文学青年の盧隠・倪貽德・石評梅・沈従文らの文学・芸術活動を考察する。この作業によって、近代中国のセンチメンタル文学の系譜を明らかにすることができる。さらに、大正教養主義と深く繋がりのある郁達夫文学を基点として、盧隠らの文学・芸術活動を考察することで、大正教養主義の影響はどのように1920、30年代の中国に広がっていったのかについても一瞥することが可能であろう。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、研究課題「中国近代センチメンタル文学の多角的研究」について、以下の実績をあげることができた。 ①、研究成果の公表。 本年度は、2回の研究会・講演会での口頭発表を行なった。2023年12月27日、中国北京第二外国語学院にて「近現代中国留日知識人与旧制高校ーー以郁達夫与大正教養主義為中心(近現代中国人日本留学生と旧制高校:郁達夫と大正教養主義を中心に)」を題とし、講演を行なった。その後、現場に来てくださった研究者や大学院生たちとの意見交換を行なった。次に、2024年2月6日、大阪大学で開催した(本科研費が主催)「轉折時代:認得情感表達與行動」ワークショップで、「沈淪イズムと大正教養主義」を題とし、口頭発表を行なった。京都大学や龍谷大学の研究者との意見交換を行なった。また、今回のワークショップで得た成果はACCL2024(The Association of Chinese and Comparative Literature 2024 Biennial Conference)にて発表する予定である。 ②、講演会の開催。本年度は、より広い視野から本研究課題を考えるため、2024年2月6日、早稲田大学訪問研究者を招き、「章太炎言語思想における「反言文一」について」を題とし、講演会を行なった。その後、現場に来た研究者たちとの交流ができ、収穫があった。 ③、海外調査や海外の研究者との交流。本年度は、北京にて首都師範大学や北京第二外国語学院の研究者との意見交換を行い、大きな収穫があった。 ④、関連資料・書籍の購入と分析。本研究課題と関わる資料や書籍を購入した。これらの資料を分析することで、先行研究の分析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は研究計画の一年目にあたり、当初の計画の通り、これまでの研究成果に基づき、資料の収集や分析を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は所属機関の変更があるので、関西学院大学の研究者と協力しながら、本研究課題をさらに進めて行きたい。また、2024年6月に香港で開催するシンポジウムに参加予定である。こういった機会を利用して、口頭発表や現地での資料調査を行いたい。
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