Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究ではメキシコ・テオティワカン遺跡出土の緑色黒曜石製品、及び建築資材として多用されたテソントルと呼ばれる溶岩について、蛍光X線分析装置を用いて産地同定を行う。現在の同地の研究では緑色黒曜石は肉眼観察のみに基づき産地が「推定」されている。しかし研究代表者による原産地調査では複数の産地で緑色黒曜石の露頭が確認され、理化学的な産地同定の必要性が示唆された。またテソントルは遺跡周辺で採掘されたと「推測」されているが、遺跡全体の建築を賄うほどの量を採掘できたのか疑う余地がある。これらの火山岩の産地を理化学的に同定し、またLiDAR測量により採掘量を計算することで、火山岩資源獲得の実態を明らかにする。