Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
複雑で多様な地理構造と世界最大規模のカルスト地形で知られるインドシナ山岳地域は,旧北区,インドシナ亜区およびスンダ亜区と複数の生物地理区が入り混じり,陸棲動物の種多様性と個体群密度が高い地域である.そのため,生物間の相互作用が強くはたらき,種間・種内コミュニケーションにも影響することが予測される.本研究は,超音波を利用した高度な社会コミュニティを形成するコウモリ類を対象に,インドシナ半島における実地調査を通してその超音波特異性と潜在的多様性を明らかにすることで,コウモリ類の社会コミュニティにおける群構造と地域性の進化プロセスの解明を目指す.