Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
適切な国際公共政策の形成・執行に必要となる国際機構の自律性は、その「行為(資源)」と「意思」の自律性に依存する。研究代表者は、従来前者について分析を進めてきた。本研究は、後者について、EU(ヨーロッパ連合)の欧州委員会が複数の政策について意思を形成する過程を、公文書の分析やインタビュー調査を通して詳解する。その上で、行為の自律性に関する既存の知見と総合して、国際機構の自律性の規定要因と帰結について考察し、現代的社会課題の解決に寄与する国際公共政策の在り方に対する実践的提言の基礎を形成する。