Project/Area Number |
23K18771
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0106:Political science and related fields
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
上村 剛 関西学院大学, 法学部, 准教授 (40980181)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | アメリカ革命 / 政治言語 / 陰謀論 / アダム・スミス |
Outline of Research at the Start |
本研究は、18世紀後半のアメリカ独立革命期の英米における、政治行動と言語の関係についての政治思想を探究するものである。特に(a)同時代の英国(特にアダム・スミス『修辞学講義』など18世紀スコットランド啓蒙)からの影響を受けた修辞学の発展と、(b)連邦憲法制定を背景とした法解釈論の変容(特に『フェデラリスト』の共著者であるアレグザンダー・ハミルトンとジェイムズ・マディソンの言語論、政治認識論を中心に)という二つの思想潮流を辿り、言語観の変質にアメリカ政治思想史のひとつの特徴を見出そうとするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、以下の三つのトピックに分けて、研究の基礎的な文献の渉猟と読解に注力した。 まず、アダム・スミスの修辞学についてである。2023年9月に明治大学で行われた日本政治学会で「公平な歴史家と党派的書き手――アダム・スミスにおける修辞・歴史・政治」と題した報告を行った。『修辞学・文学講義』における明晰な言語の使用と歴史叙述との関係を探ったものである。この研究内容を英語論文として投稿することを目指している。 次に、スコットランド啓蒙からアメリカ建国までの流れを、ヒュー・ブレアやジョン・ウィザースプーンらのテクストに即して検討できた。スミスと同様に、彼らが新しい修辞学の潮流のなかにいると同時に、独立という政治的なモーメントのために異なった政治言語の運用の議論を展開していたことが明らかとなった。これらの知見をまとめて、単著として公刊予定の1章分(32000字)にまとめた。 最後に、2023年2月から3月にかけて、ノア・ウェブスターの研究を集中的に行った。ウェブスター辞典など英語辞書の編纂でも知られる彼が、連邦憲法の制定期にそれを擁護するパンフレットを執筆していたことはあまり知られておらず、そのリンケージを理解しようとつとめている。2024年11月に行われる社会思想史学会での学会報告のため、「理性の支配:ノア・ウェブスターにおける政治と言語」という題目でエントリーを行い、なお研究を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
修辞学と法解釈論という二つの本研究のテーマのうち、前者について進展がみられた。アダム・スミス、ヒュー・ブレア、ジョン・ウィザースプーン、ヒュー・ブレアらはいずれも18世紀英米の修辞学と政治思想における中核的な位置を占める思想家、学者であり、彼らの基礎的なテクストを検討できたこと、2024年度の学会報告のための準備ができたことは、順調な進展を示しているといってよいだろう。
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Strategy for Future Research Activity |
修辞学のアメリカ独立への流入について、ウェブスターの研究を進める。それと同時に、連邦憲法制定期における法解釈論と言語論の交錯を、とりわけマディソンらに即して検討をする。また2025年2月にはアメリカ合衆国の文書館(プリンストン大学ファイアーストン図書館など)での史料調査を予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)