Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
産業の発展が結婚や出産の行動に影響することが知られている一方で,既存のほとんどの研究は家庭外を稼得の場とする産業についてのみ議論をしてきた。本研究では戦前期から終戦直後にかけての農業や養蚕業といった家庭内で主に行われた産業について,これら産業の盛衰が人口動態に影響を与えたかを明らかにすることで,結婚・出産の意思決定を担う世帯・個人と労働との関係を検討する。そして,リモートワークやフリーランスの普及に伴い家庭が稼得労働の場も兼ねつつあると同時に少子化が問題となっている現代に対しても現代社会の問題解決に資する知見を提供する。