Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、近年の若年層の生活困難とその支援政策を、人口縮小や経済成長の急速な鈍化といった「ポスト成長期」の特殊な社会変動に関連づけて考察する。とりわけ、奨学金制度をはじめとする高等教育支援政策に着目し、第一に、社会変動と相関しながら転換してきた政策レベルでの若年層の社会的な位置づけの変化を分析する。第二に、そうした「ポスト成長期」の社会変動下において、高等教育に進学しようとする若年層が実態レベルではどのような認識を有するかを明らかにする。第三にそれによって、若年層に求められる支援のあり方について考察する。