Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
戦後80年近くが経過し、元兵士たちの慰霊・親睦などを目的とした戦友会の多くが解散している。しかし、一部の戦友会は元自衛官を会に迎え入れることで現在も活動を続けている。本研究は、この戦友会に自衛隊退職者が参加している事象をとりあげ、彼らの社会活動や言説及び、戦友会の変容を分析する。戦友会は元自衛官を迎え入れることでどのように変容したのか。元自衛官は戦友会での活動を経験する中で、どのような自己アイデンティティを形成し、平和・軍事をめぐる政策的な諸問題に対していかなる見解をもつに至ったのかを明らかにすることを目指す。