Project/Area Number |
23K18853
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0108:Sociology and related fields
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
角田 燎 立命館大学, 立命館アジア・日本研究機構, 研究員 (50980702)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 戦争観・平和観 / 自衛隊 / 戦友会 / 戦争社会学 |
Outline of Research at the Start |
戦後80年近くが経過し、元兵士たちの慰霊・親睦などを目的とした戦友会の多くが解散している。しかし、一部の戦友会は元自衛官を会に迎え入れることで現在も活動を続けている。本研究は、この戦友会に自衛隊退職者が参加している事象をとりあげ、彼らの社会活動や言説及び、戦友会の変容を分析する。戦友会は元自衛官を迎え入れることでどのように変容したのか。元自衛官は戦友会での活動を経験する中で、どのような自己アイデンティティを形成し、平和・軍事をめぐる政策的な諸問題に対していかなる見解をもつに至ったのかを明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
元兵士たちの慰霊・親睦などを目的とした戦友会の多くが解散しているが、一部の戦友会は元自衛官を会に迎え入れることで現在も活動を続けている。本研究は、この戦友会に自衛隊退職者が参加している事象をとりあげ、彼らの社会活動や言説及び、戦友会の変容を分析する。戦友会は元自衛官を迎え入れることでどのように変容したのか。元自衛官は戦友会での活動を経験する中で、どのような自己アイデンティティを形成し、平和・軍事をめぐる政策的な諸問題に対していかなる見解をもつに至ったのかを明らかにする。 そのために、2023年度は、戦友会に参加した元自衛官へのインタビュー調査を行ない、「なぜ戦友会に参加したのか」「どのような活動を行なっているのか」「活動のモチベーションは何か」「背景にいかなる自衛隊体験があるのか」などについて聞き取りをした。それに加え、戦友会の会報などの資料収集を行い、元兵士たちが元自衛官を戦友会に迎え入れる過程を検討した。今後は、収集した資料、インタビューデータの分析を行う。具体的な分析点は、①なぜ、元兵士たちは、戦後派世代の元自衛官を戦友会に受け入れたのか②元自衛官たちは、なぜ旧軍の戦友会に参加しているのか③現代の戦友会は具体的などのような活動、発信を行なっているのか④元自衛官たちの戦争観やアイデンティティなどに旧軍、戦友会がどのような影響を与えているのかである。今後は、これらの分析を行い、論文等で成果を発表していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
元自衛官へのインタビュー調査、会報などの資料収集など概ね予定通りに進めている。これまで明らかになった元自衛官の戦友会への参加理由、元兵士たちが戦友会に戦後派世代の元自衛官を戦友会に迎え入れた過程などについてまとめ、21th Asia pacific Conferenceで発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
戦友会の会報、年史など追加の資料収集を東京等で行う。その上で、収集した資料、インタビューデータの総合的な分析を進め、論文等の形で研究成果をまとめたい。
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