Project/Area Number |
23K18865
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
村上 広美 静岡大学, 教育学部, 講師 (70782895)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 発達障害 / 特別支援学級 / 時間的展望 / キャリア教育 / 心理劇 / 進路選択 / 思春期 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、発達障害を持つ中学生の時間的展望の発達を促す教育プログラムを開発し、子どもたちの建設的な進路選択の一助とすることである。まず、プログラム開発の基礎資料を得るために、発達障害を持つ中学生の時間的展望の様相と進路選択に関する援助ニーズを調査する。その上で、キャリア教育プログラムの中心となる、心理劇的手法を用いた授業(学習指導案)を立案し、その効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、発達障害を持つ中学生の時間的展望の発達を促す教育プログラムを開発し、子どもたちの建設的な進路選択の一助とすることである。これまでの特別支援教育におけるキャリア教育は、職業教育や就職支援としての色合いが強く、特に通常学級や特別支援学級に在籍している発達障害児に適切な内容とは言い難いという課題があった。また、キャリア教育においては、アイデンティティ確立の基礎として、時間的展望の発達が重要であるが、発達障害児に関する実践・研究はほとんど見られない。そのため、本研究では、将来像の具体的イメージや自己・他者理解を促すことが期待できる心理劇的手法を用いることで、発達障害児の特性にマッチした特色ある教育プログラムを提案したい。 現在、対象児の時間的展望及び援助ニーズを明らかにするための基礎的調査の実施に向け、研究協力許可を得た中学校(通常学級・特別支援学級)にて、予備的介入(参与観察および授業実践)を実施した。その結果、心理劇的手法は、特別支援学級に在籍する生徒に受け入れやすい形態であること、発達障害児の時間的展望のあり方については、個別性が高く、子どもたちの特性、学びの形態、友人関係など様々な要因が影響する可能性が示唆されている。今後は、予備的介入の結果を、先行研究と照らし合わせた上で、質問項目および心理劇学習指導案の作成・精査を行い、本調査(質問紙)および教育プログラムの授業実践(調査)を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者の妊娠・出産により、研究を一時中断している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
産育休復帰後、2024年度(3月)に、2025年度調査のための依頼・準備を行い、2025年度に調査の実施・研究を実施、2025年度後半~2026年度にかけて、研究成果の発表(公表)を行う形での実施を予定している。 研究を遂行する上での課題として、研究者が産育休により研究中断している期間に公立中学校の人事異動等がある関係で、一部の調査対象校において、再度研究の説明および依頼を行う必要が生じる可能性がある。研究協力校の確保に関しては、引き継ぎや異動先の学校での調査実施を検討してもらえるようを依頼するなどして、対応中である。
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