Project/Area Number |
23K18871
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
山口 穂菜美 島根大学, 学術研究院教育学系, 助教 (90754820)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 睡眠問題予防 / 発達障害 / 児童発達支援 / 就学 / 睡眠 / 予防 |
Outline of Research at the Start |
発達障害のある子どもの睡眠に関する問題は子ども自身の生活の質を下げるだけでなく、親の生活にも影響を及ぼすことが示され、その予防や改善のための研究の発展が望まれている。発達障害児においては季節や就学などの生活環境の変化による睡眠問題の発生や悪化が懸念される。 本研究により発達障害児における睡眠と生活環境の変化の関連、及び行動問題や発達障害のタイプ、家族のライフスタイルとの関連を明らかにすることで早期の予防的な対応を行うことにつながることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、就学前の年中児、年長児を対象とした3回(1年6ヵ月)にわたる縦断的調査により、①就学や夏季と冬季の違いによる睡眠習慣や睡眠問題の変化と、②睡眠習慣や睡眠問題に影響を与える要因について探索的に検討することである。本年度(令和5年度)は本研究の実施にあたり、本学の研究倫理委員会から研究開始の承認を得た。並行して、睡眠習慣を測定する質問紙「Family Inventory of Sleep Habits:FISH」の翻訳を行った。その後、4ヵ所の児童発達支援事業所およびセンターの協力を得て32名の4,5歳児の保護者から第1回アンケートの回答を得た。 本年度における本研究課題の実績概要は以下の点にまとめられる。 第1回アンケートの結果から、児童発達支援を利用する年中児および年長児とその親における睡眠習慣や睡眠問題について検討した。その結果、子どもの就寝時刻は日本の幼児の平均と同水準であるが起床時刻はやや早かった。15.6%の子どもが眠りにつくのに30分以上かかり、31.2%が睡眠問題を抱えていた。むずむず脚症候群と日中の落ち着きや集中力のなさに関する項目の平均点がカットオフ値を超えており、パラソムニア、朝起きられないことに関する項目がやや高い得点を示した。一人の寝室で眠っている子どもはおらず全員が親と同室で眠っていた。親については45.1%が睡眠の問題を抱えており、53.1%が自身の睡眠の質に満足していなかった。以上の結果から、児童発達支援を利用する子どもは睡眠問題を抱えやすく、さらにその親も睡眠に関する満足度が低い可能性が示された。引き続き、睡眠問題に影響を与える要因の検討を行うとともに、第2回、第3回アンケートの準備を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第1回のアンケート調査が予定した時期に終了し、第2回、第3回も計画通りに行える見通しがあるため。 翻訳した日本語版質問紙の妥当性と信頼性が検討できていないため、今後検討する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は第2回アンケート、第3回アンケートを行い、就学や夏季と冬季の違いおよび睡眠習慣や睡眠問題に影響を与える要因について検討を行っていく。 今後の研究につなげていくために、翻訳した日本語版FISHの妥当性・信頼性の検討を予定している。
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