Project/Area Number |
23K18874
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
三上 洋介 駿河台大学, グローバル教育センター, 助教 (40980884)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 複数テキスト / 英語試験 / タスク介入 / 読解 / 英語検定試験 / 統合 |
Outline of Research at the Start |
本研究は「日本人英語学習者の複数テキスト理解を促すタスク介入」という課題を扱う。本研究の目的は,日本人英語学習者の複数テキスト理解を促進するために効果的なタスク介入を明らかにすることである。本研究の特徴は次の通りである。第一に、現状把握のため各種英語試験における複数テキストの関係性と設問を分類する。第二に、相補的または対立的な関係性を持つ複数テキストが読み手への理解に与える影響を調べるため、複数テキスト理解処理と産出物を検証する。第三に、複数テキスト理解を促すタスク介入の効果を多角的に検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本人英語学習者の複数テキスト理解を促進するために効果的なタスク介入を明らかにすることを目指す。地理的制約を越えて英語のインプットを確保したり、特定のテーマについて情報を得たりするため,日本人英語学習者はインターネット上の複数英語テキストを効率的に読むことが求められている。こうした社会の要請に応じるため, 英語検定試験や大学共通テストなどの各種英語試験でも複数テキスト理解を問う形式の問題が出題されている。しかし, 第一言語(L1)において複数テキスト理解を対象とした研究が近年多く報告されている一方で, 第二言語(L2)での複数テキスト理解に焦点を当てた研究は限られている。 そこで,本研究では、まず現状把握のため各種英語試験における複数テキストの関係性と設問を分類し(研究1),その結果に基づき,相補的または対立的な関係性を持つ複数テキストが読み手への理解に与える影響を調べるため、複数テキスト理解処理を検証し、理解を促すタスク介入の効果を多角的に検証することを目指している(研究2)。今年度は,各種英語試験に複数テキスト理解の読解問題がどのように用いられているかについて、現状把握のための調査活動を実施した。まず代表的な各種英語試験の中で、複数テキスト理解の問題を含むものを選定した。次に複数テキストの読解処理に影響するというテキストの関係性と設問タイプを整理し、英語試験別にその特徴を比較した。その結果、英語試験によって学習者に要求される読解処理が異なっていることが明らかになった。この知見を言語テスト研究の海外誌に投稿し、論文として出版された。この研究成果を踏まえ、次年度は複数テキスト理解の処理とタスク介入の効果を検証するため、実験の実施を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究を進める上で、第一段階である英語試験の調査は研究の土台であるため詳細な分析を実施したが、海外の英語試験問題を入手するために想定以上の時間を要した。また研究の分析結果を論文化して海外誌へ投稿した際、追加のデータ分析の必要性が生じたため、当初予定していたよりも調査に時間を要する結果となった。これに伴い次に予定していた実験の準備と実施に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策は以下の通りである。まず論文(研究1)で提唱した英語試験問題の分析研究を土台とし、英語学習者を対象とした複数テキストの実証的研究を整理してその特徴を明らかにする。次に相補的また対立的な関係性を持つ複数テキストを読んだ場合、どのようなタスク介入を加えると理解に影響を与えるかを調査する。
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