Project/Area Number |
23K18882
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
星加 真実 関西外国語大学, 英語国際学部, 講師 (60980258)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 英語教育 / 教員養成 / 学びのユニバーサルデザイン |
Outline of Research at the Start |
多様な学習者に対応できるユニバーサルデザイン(UD)の授業の重要性が高まっている。そこで、Response to Interventionを採用する英語授業での実証研究レビューから、全学習者対象に第1層で行われるUDの英語授業での支援を技能・領域ごとに整理する。日本の中学校・高等学校英語学習者の困り感を明らかにし、レビュー結果とともに英語教員養成で扱う内容として示す。また、日本の英語教員が学習者の多様性に対応し授業設計・実践する認知プロセスを授業観察とインタビューから明らかにし、UDの英語授業設計方法として提示する。これらを統合し、UDの授業設計ができる英語教員養成で扱う内容として提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、多様なニーズをもつ学習者が在籍する通常学級において、個々の学習者に適した指導をそれぞれ追加で準備するのではなく、一つの授業内でどの学習者にも対応できるようなユニバーサルデザイン(UD)の英語授業を実施することのできる英語教員養成の在り方を提示するため、①学習者ニーズに応じた指導例,②日本人英語学習者の困難,③英語教員の授業設計における学習者ニーズへの配慮の3点を明らかにすることを目的としている。 学習者ニーズに応じた指導例に関しては、主に米国で採用されている学習者のニーズに応じて指導段階を変えるResponse to Intervention (RTI)モデルを用いて実施された第二言語としての英語 (ESL)教育の中の第1段階における指導方法に注目し、文献収集をし、支援対象とされたスキルおよび支援方法を整理した。ほぼすべての文献が読み書きを支援対象としていることが明らかになった。また、第1段階における指導内容を詳細に報告している文献は少なかったが、効果的な読み書き授業の様子や授業評価の観点を明らかにした。 日本人英語学習者の困難に関しては、中学生・高校生対象とする前に、大学生に、中学・高校生の頃に感じていた英語授業での困難を記述してもらい、アンケート実施に向けて、英語授業で起こりうる困難状況としてまとめている。 英語教員の授業設計における学習者ニーズへの配慮に関しては、インタビュー調査を一度実施し、授業設計時に学習者に応じた指導をする上で注目している点について伺うことができた。今後さらにインタビューをし、授業設計のプロセスを視覚化していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Response to Intervention (RTI)モデルに関する文献をまとめる中で、他の支援プログラムである Multi-Tiered Systems for Support (多層支援システム)との関連やRTIを参考とすること自体について更なる文献研究が必要であると判断した。また、RTIを用いた文献レビューに際して、レビューしている論文が参考としている文献をたどり、使用されているスキル測定のためのテストや課題をまとめる必要が出たため、当初の予定よりも時間を要していることから、研究全体の進行は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
学習者ニーズに応じた指導例に関する文献から、ユニバーサルデザインで行うとされている授業段階における指導内容、効果的な読み書き授業の様子や授業評価の観点に加え、学習者の読み書き学習の進捗や成果を測る方法をまとめる。 日本人英語学習者の困難に関しては、大学生が中学・高校生の頃に感じていた英語授業で感じていた困難を元に作成したアンケートを中学生・高校生に実施し、英語授業で起こりうる困難状況を明らかにする。また、特性ごとにグループ分け、集約し、それぞれの支援方法として提示する。 英語教員の授業設計における学習者ニーズへの配慮に関しては、インタビュー調査をさらに実施し、授業設計のプロセスとして詳細に視覚化する。
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