Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
理学療法士(以下、PT)の養成数の急増に伴い、臨床経験に乏しいPTに対して卒後現場教育の一層の充実が求められている。一方で、現場の指導者は従来の徒弟制教育が通用しないなどの困難感を抱いているとされる。しかしこの困難感に対する指導者個人の認識は、指導者間で共有された集団レベルの認識に左右される可能性があり、そもそもの問題が見えづらくなっている。困難感に対するこうした複雑な認識構造を看過したままで組織的な教育が機能するとは言い難い。本研究の目的は、指導者の困難感に対する個人的な認識と、指導者間で生成された集団レベルの認識をあわせて分析し、組織に醸成された困難感の認識構造を探求することにある。