Project/Area Number |
23K18891
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Kindai University Kyushu Junior College |
Principal Investigator |
立石 力斗 近畿大学九州短期大学, 保育科, 講師 (90985045)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 知的障害 / VR / デジタルツイン / 特別支援教育 / 教材開発 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、知的障害がある児童生徒を対象としたVR教材が学習に与える影響について実践研究から明らかにする。これまで、3Dモデリング、全天球カメラによる画像など、様々なVR教材の構成が試みられてきた。本研究では、新たにデジタルツインによって構成したVR教材を加える。各VR教材を用いた実践の比較から、VR教材の構成方法の違いが学習に与える影響について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、知的障害がある児童生徒を対象とした教育で活用可能な、デジタルツインを用いたVR教材を開発するとともに、3Dモデリングおよび全天球パノラマ画像により構成したVR教材も開発し、それぞれの教材が学習に与える影響を明らかにすることである。 2023年度は、基礎的考察として、特に修学旅行に焦点をあてて、VRの活用可能性について検討した。修学旅行の実施には、事前学習・事後学習の充実が求められている。事前学習では、未知の空間に対する学習が中心になることが多い。そのため、児童生徒は、写真等の情報から、未知の空間に対する理解をする必要がある。知的障害がある場合、大規模空間に対する把握に困難さがあるが、実際に経験したことがある空間であれば把握することができといわれている。そのため、VRを用いることにより、疑似的ながら未知の空間を経験することが、事前学習の支援となりうることを示した。また、事後学習では、過去に経験したことを振り返った学習が中心になる。知的障害がある児童生徒の中には、記憶に支援が必要な者がいる。VRを活用することによって一人称的な視点から訪問先を追体験することが、事後学習の支援となりうることを示した。このように、知的障害がある児童生徒の学習上の特性を踏まえつつ、VRが有する技術的特性を整理した。 また、2024年度の実践研究に向けて、教材の開発に取り組んだ。具体的には、様々な空間の3Dデータを作成し、VRの構成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の基礎的考察に基づき、2024年度は、教材の開発および実証研究を行う予定である。デジタルツインによるVRの構成は、完成の見通しが立っている。3Dモデリング・全天球パノラマ画像によるVRについては、開発中である。 効果検証を実施する学校との研究に関する打ち合わせも行っており、2024年9月以降に、教材の違いが学習に与える影響について検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年8月にかけて、VRの開発を行う。同年9月以降に、実践研究に取り組む。実践研究では、VRを活用した授業における児童生徒の発言や、テストの回答状況から、教材の違いが学習に与える影響を検討する。また、視線分析を行うことにより、VRの構成方法の違いによって、注視点が異なるかについても探索的に検討する予定である。
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