Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、ボランティアや体験学習など、市民の協力の下で大学生の資質・能力の向上を目指す「市民参加型大学教育」を対象とし、こうした教育を大学生と市民の双方の学びの機会と位置づける「互恵性」という概念が、大学教育の文脈の中でどのように具現化しているのかを明らかにするものである。具体的には、市民参加型大学教育を担当する教員、受講する学生、参加する市民の三者関係に着目したインタビュー調査と参与観察を通じて、1) 大学教育の枠組みの中で市民の学びをどの程度追求することが可能なのか、および、2) そうした学びが市民にとってどのような意味をもつものであるのかについて精査する。