Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究の目的は、戦後男女共学制下における「女子高」の確立過程を解明することである。なお、本研究において「女子高」とは、法規上は男女共学校であるにも関わらず実質的に女子のみが入学・在籍する高校を指し、入学者を女子のみに限定することを明文化している女子高と区別する。本研究では、その分析において、人々の行動を非公式に規定する要素を重視し「制度」を幅広く捉える新制度論の視座を参照し、戦後高校教育制度における戦前期男女別学制との潜在した連続性を可視化することを試みる。またその際、これまで看過されてきた男子生徒の存在にも焦点を当てて検討を行う。以上の試みにより、男女共学制研究への新たな知見の提供を目指す。