Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
図形教育における論証理解に困難が生じる原因として,小学校の「直観的・操作的活動」中心と中学校の「論証」中心との溝が指摘されている.そのような溝を埋めるためには,中学数学だけでなく,小学算数においても論証理解の素地を育むための要因を解明し,学習指導を改善する必要がある.本研究では,日本と海外の児童・生徒の実態を調査・分析・比較し,図形指導の円滑な移行のために重要な要因を見出す.その上で,ドイツの数学教育学者Wittmannが提起した「本質的学習環境」や「操作的原理」等の考えを援用し,論証理解への橋渡し的な学習活動を開発・実践・分析する.それによって上記の要因の重要性を実証的に明らかにする.