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外国にルーツをもつ青少年の教育・支援における当事者性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23K18922
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section :Education and related fields
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

坂口 有芸  摂南大学, 全学教育機構, 講師 (30980677)

Project Period (FY) 2023-08-31 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Keywords外国にルーツをもつ青少年 / 教育 / 支援 / 当事者
Outline of Research at the Start

本研究では、日本における外国にルーツをもつ青少年の教育・支援に当事者性を有する教員・支援者が参画することが両者に対してもつ意義と影響を実証的に明らかにした上で、同教員・支援者の所属機関が整備すべき体制・対策について考察し、実践的提案を行う。調査方法としては、同教員・支援者が所属する機関の制度・施策に関する文献研究や同教員・支援者とその所属機関を対象とした日米でのフィールドワークを採用する。

Outline of Annual Research Achievements

まず、日本における外国にルーツをもつ教員・支援者が外国にルーツをもつ青少年の教育・支援に参画することの意義ならびに本人/青少年に与える影響について、関連する文献や当事者活動に関する文献を対象とした文献研究を行った。先行研究では、特定の活動や対象者に焦点をあてた事例検討が多く見られた一方で、日本全国における外国にルーツをもつ人々が同様の人々の教育・支援に携わっている活動の実態は明確ではなかった。そこで、内閣府「NPO法人ポータルサイト」に登録されているNPO法人のうち、上述の活動を実施しているNPO法人の具体的な活動内容とそこでの外国にルーツをもつ人々の関わり方を明らかにするためのインターネット調査を行った。その結果、外国にルーツをもつ人々は、同様の人々に対する教育・支援において専門的な立場からやロールモデルとしてなど様々な関わり方をしていること等を明らかにした。本分析結果は、国際ボランティア学会第25回大会において発表した。
また、国内で外国にルーツをもつ青少年の実践に携わる外国にルーツをもつ教員・支援者に対するインタビュー調査を実施した。そこでは、具体的な実践内容やそこでの経験、自らの実践に対する意味づけや実践上の課題等について尋ねた。分析に際しては、調査協力者の語りの異同に焦点を当てた分析メモを作成した。異なる立場で上述の実践に携わる調査協力者を対象とした本調査において類似した語りが得られた点は、同様の職業に就く外国にルーツをもつ人々を対象とした先行研究とは異なる観点から当事者性を有する上述の人々の実践に関する知見を導き出し得る点に意義がある。
なお、博士論文の研究の一部に対して、外国にルーツをもつ青少年の母語・母文化の活用という観点から新たに文献研究、データ分析ならびに考察を行い、摂南大学教育学研究第20号へ論文として投稿とした(2024年2月刊行、掲載決定、未刊行)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

まず、日本における外国にルーツをもつ教員・支援者が外国にルーツをもつ青少年の教育・支援に参画することの意義ならびに本人/青少年に与える影響について、関連する文献資料の収集ならびに文献研究を行った。また、外国にルーツをもつ人々が同様の人々に対する教育・支援に携わっている日本全国の活動実態を明らかにするために、内閣府NPOホームページ「NPO法人ポータルサイト」に登録されている全国のNPO法人を対象に、その活動内容に関するインターネット調査を実施した。当該調査では、関連する活動を展開しているNPO法人の「定款に記載された目的」や具体的な活動内容などについて整理し、外国につながる人々の活動への関わり方の具体内容や特徴を明らかにした。対象となったNPO法人うち、外国につながる人々を支援の担い手(支援者)として養成するという特徴的な活動を行っているNPO法人を取り上げ、その活動の一部の参観を通して参考資料の収集を行った。
また、フィールドワークの実施に先立ち、所属組織の人を対象とする研究倫理審査に申請書類を提出し、研究倫理審査委員会の承認を得た。その上で、日本国内で外国にルーツをもつ青少年の教育・支援に携わる外国にルーツをもつ教員・支援者に対するインタビュー調査を実施した。当該調査では、具体的な実践の内容やそこでの経験、自らの実践に対する意味づけや実践上の課題等について尋ねた。データ分析については、現在までに複数の調査協力者の語りにおける異同に焦点をあてた分析メモを作成した。
加えて、継続年度に米国で実施する外国にルーツをもつ青少年の教育・支援に携わる教員・支援者へのインタビュー調査ならびにそれらの関係者が所属する組織・団体でのフィールドワークに向けて、関係者への連絡、調査内容の説明、調査協力者に関する情報収集、調査協力依頼を行い、一部の関係者には、すでに調査協力の承諾を得た。

Strategy for Future Research Activity

今後は、当該年度に実施した日本国内における外国にルーツをもつ教員・支援者を対象としたインタビュー調査を継続実施すると同時に、インタビュー調査で得られた音声データの文字おこしを行い、先述した分析メモを踏まえたデータ分析ならびに考察を行う。分析結果は、シティズンシップ教育研究大会で口頭発表する予定である。また、随時追加の文献研究を行い、共生学会へ投稿する投稿論文として論文を執筆する計画である。
米国においては、研究資料の収集を図書館などの施設で行うと同時に、外国にルーツをもつ青少年の教育・支援に携わる教員・支援者へのインタビュー調査ならびに組織でのフィールドワークを行う。現在のところ、調査協力組織・団体あるいは調査協力者は、NPO法人や日本語学校等とその関係者の予定である。調査実施後は、音声データの文字化、フィールドノーツの作成・整理、研究資料の整理を行った上で、データ分析を行う。分析結果は、国際ボランティア学会第26回大会で発表することを予定している。
最終的には、助成期間中に実施した文献研究ならびに実証研究をもとに、日本における外国にルーツをもつ青少年の教育・支援に当事者性を有する外国にルーツをもつ教員・支援者が参画することの意義ならびに影響に関する理論的検討を行う。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 外国にルーツをもつ子どもの小学校における言語に起因したニーズならびに支援ニーズの探索的検討―日本語指 導の学習者の認識に着目して―2024

    • Author(s)
      坂口(山田) 有芸
    • Journal Title

      摂南大学教育学研究

      Volume: 20 Pages: 36-38

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Open Access
  • [Presentation] 外国につながる人々に対する教育・支援の担い手としての外国につながる人々――日本の特定非営利活動法人の活動における関わり方に着目して――2024

    • Author(s)
      坂口(山田) 有芸
    • Organizer
      国際ボランティア学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-09-11   Modified: 2024-12-25  

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